2010年1月21日木曜日

奥薗流・いいことずくめの乾物料理 奥薗 壽子 文化出版局



以前から乾物を食べるのは好きなのですが、戻すのが面倒なようで、今まで自分で料理しませんでした(^_^;)
そう思っていたら、丁度手頃な本が出ていましたので買いました。

著者によると「乾物」は“いいことずくめ”の食べ物なのだそうです。
その理由は
1. めちゃめちゃ栄養豊富
2. 基本的に低脂肪、低カロリー
3. 長期保存できる
4. 料理が簡単!
5. うまい!
とのことです\(^O^)/

何となく、不器用な私でも作れそうな気がしてきました。
楽しみ、楽しみ♬

2010年1月15日金曜日

録音のこと












昨晩からワーグナーの《ニーベルングの指環》(全曲)を聴き始めています。
























先ずは前夜祭:《ラインの黄金》から始まりますが、このアルバムが録音されたのは1958年なのです!!

私がレコード卸に勤めている頃に全曲が発売され(LP)、当時もその音質の良さは感じていたのですが、今回新たにSACD(ハイブリッド)になったアルバムをを聴いて、改めて当時の録音技術の高さに驚かされました!!

それで早速調べてみました♬

それまで(1940年代)、クラシックのレコード市場はHMVとColumbia(元はイギリスの別の企業だったが、1931年に合併、後のEMI)の2つのレーベルが圧倒的に強かった。
このアルバムを出したDecca Recordsはアメリカのレコード会社からイギリスでの配給権を得ることに熱心で、ブランズウィック、RCAビクター、アトランティック、フィレスやドイツのポリドールなどの録音をイギリスにおいて配給していて、自社録音は僅かでした。

処が、第二次世界大戦勃発直前に潜水艦ソナー開発(イギリスとドイツの潜水艦の音の相違を聞き分けるため)の一翼を担い、その技術を応用してffrr(フル・フルクエンシー・レンジ・レコーディング「全周波数帯域録音」)というハイファイ録音技術を物にしました(^_^)
素晴らしい録音の原因はこれだったのです。

以前、秋葉原でオーディオ店に勤めていた頃、五味康介氏(剣豪小説家でオーディオマニア)が講演で『狭い部屋でインスタント・ラーメンを食べて、スコア(総譜)を見ながらレコードを聴いている輩にはワーグナーの音楽は解らない』と話されていました。
丁度、自分に当てはまるので、私が解らないのは当然だと変な安心感を持ちましたが、今このアルバムを聴き直して、このレコードこそバイロイトへ行っても聞き分けられない「ワーグナーの楽劇」がはっきり解る素晴らしい作品だと考え直しました。

録音技術のことを紹介しましたが、この録音は素晴らしい録音エンジニア、演奏者、そしてそれを企画、プロデュースしたジョン・カルショーの情熱によって奇跡的に作られたものです。